医療安全管理をテーマにした「スタッフ研修会」

「ヒヤリ・ハット」という言葉、運転免許の更新時などで、

皆さんもお聞きになったことがあると思います。

「ハインリッヒの法則」によると、

一つの重大な事故や災害につき、軽微な事故が29件、

さらにその背後に隠れた事故寸前の案件、

つまり「ヒヤリ・ハット」は300件あるといわれています。

重大事故につながる、ヒヤリやハットを常に洗い出し、

組織全体が共有し、再発を防いでいく取り組みは、

医療機関においては不可欠で、最も重要な課題の一つです。

そよかぜ病院では、各部署より任命された委員で構成される

「医療安全管理委員会」があり、月1回の定期会において、

ヒヤリ・ハット報告をまとめ、全スタッフで情報共有を行なっています。

また、年に2回、研修会を企画し、医師や看護師だけでなく

薬剤師や介護士、リハビリ担当などすべてのスタッフを参加対象としています。

よりたくさんのスタッフが参加しやすいよう、業務時間中に30分という時間枠で、

動画を用いた事例報告など、密度のある内容づくりに努めています。

本日は、今年度1回目の研修会

(同じ内容を3日間行い参加できる日を選んでもらいます)が

新病棟4階の「そよかぜホール」で行われました。

熱心に耳を傾けるスタッフを見て、

企画・運営する側もやりがいを感じます!

こういった地道な取り組みの積み重ねもあり、

「医療安全管理委員会」に提出される

ヒヤリ・ハット報告も年々増えてきています。

目に見えないミスを流したり放置するのではなく、

職員一人ひとりが意識を高めることで「気づき」を増やし、

自発的に発言し病院全体の安全管理体制を高めていく良い循環づくりを、

これからも積極的に推進していきたいと考えています。

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